5月5日放送内容(第5回)

May 9, 2008 6:05 PM

5月5日に放送しました「リサイクルの謎」について、多数のご意見・ご感想をいただき、ありがとうございました。これらの貴重な意見は、今後の取材において参考にしていきたいと思っております。

さて、今回放送を見ていなかった方たちのために、放送内容をまとめてみました。改めてご意見等をいただければ幸いです。

■5月5日放送内容

 市民が手間を掛けて分別している、容器包装のプラスチック。
しかし、全国各地で適切にリサイクルされないケースが発覚。容器包装プラスチックのリサイクルに対する疑念が深まっていた。

 番組では、この事実を前回の放送(今年1月6日)で環境大臣にぶつけた。
すると、環境大臣は容器包装プラスチックのリサイクル品としてハンガーと植木鉢をスタジオに持参してくれた。

そして、大臣は持ってきたハンガーと植木鉢が本当にリサイクルで作られたものなのか、自分たちも再調査してみますよと明言した。
番組でも、このハンガーと植木鉢が本当にリサイクル品なのか独自に検証することにした。
まず、このハンガーと植木鉢がどのようなプラスチック素材でできているのかを調べるため、成分分析を行った。すると、このハンガーからはポリプロピレン1種類しか検出されなかった。この結果は、大臣の持ってきたハンガーがリサイクル品ではないことを示している。
 なぜなら、容器包装のプラスチック製品は熱に強いものや酸素を通しにくいものなど用途に合わせて、何種類ものプラスチック素材を組み合わせて作られている。しかし、容器包装リサイクル協会に登録されている指定業者では、これらの複数素材からポリプロピレン1種類を取り出して原材料(ペレット)を作ることができないのが現状だ。だから、家庭ごみの容器包装リサイクル品からポリプロピレン1種類の素材しか検出されることはない。

ちなみに植木鉢も分析を行ったが、こちらからはポリプロピレン1種類しか入っていないと表示されていたにもかかわらず、ポリプロピレンのほかにポリエチレンも検出された。

番組は環境大臣にハンガーを渡した環境省にこの疑惑をぶつけた。すると環境省も自分たちで分析を行った。その結果、「微量だが、もう1種類のプラスチックが検出されたのでリサイクル品の可能性がある。」と主張した。

そして、「あのハンガーには家庭ごみの容器包装プラスチックは10%しか含まれていなかった」と、突然言い始めた。

納得できない我々は真相をさぐるため、環境省にハンガーを納入したリサイクル業者を取材。
だが、リサイクル業者は、リサイクルされたプラスチックの材料(ペレット)、つまりハンガーの材料までしか作っておらず、ハンガーは別のメーカーが作ったものだと答えた。そこで、リサイクル業者に実際にハンガーを作ったメーカーの名前を教えてほしいと何度も交渉したが、結局断られてしまった。

 しかし、市民が分別をし、税金をも使い、国の事業として行われている容器包装プラスチックのリサイクル。そのリサイクル製品を作ったところの情報を明らかにしないのはおかしいではないか。

リサイクルの運営を国から任されている容器包装リサイクル協会に聞くと、「今の法律では再生品を最後までチェックする義務はなく、チェックをしてくれというのであれば、法律を変えるように国に提言してくれ」という。
つまり、現行法ではリサイクル品の材料などを作った段階で再商品化(リサイクル)が終了したことになっており、最終的な製品化までのチェックを義務づけていないのだ。

この現状をどう考えるのか環境大臣に取材を申し込んだ。しかし、環境大臣は環境省の担当部署が取材に対応するよう指示を出した。
 そこで環境省の担当部署にこの質問をぶつけた。ところが、担当部署はカメラ取材拒否という信じられない対応をしてきた。

以上が今回の放送内容です。

今回の放送では、環境大臣が持参したハンガーを追跡取材することにより、容器包装プラスチックのリサイクル品が、実は最後までチェックされていない実態について問題提起しました。そして、「最後までチェックを義務付けるよう法律を改正せよ」という提言を行いました。

番組では今後も、容器包装プラスチックのリサイクルについて取材を進めていきます。みなさんは、この容器包装リサイクルの実態、どのようにお考えになりますか。

posted at 18:05|コメントを読む (2)

Comment

輸出業者 さん

今時の情報とはとても思えません。確かに日中貿易検査云々とかの会社は有りますが、さすがに容器包装プラスチックを、そのまま受け入れる程、中国側も腐っていませんよ。又違法な行為でと、有りますがそんな話過去の物ですよ。時代錯誤もはなはだしい。数年前青島だったと思いますが、発見された廃プラ事件以後日本政府側もかなりの厳しさで、輸出にはチェック入ってます。

2008年06月11日 17:33

パルワン さん

日本の有価物(再生プラスチック)として扱われる廃プラスチックは、大半(90%以上といわれています)が中国に輸出されています。
しかし、ほとんどが違法に輸出されているようです。
ペレット化された再生プラスチックは通常の原料として扱われ、
輸出入は原料の取扱になりますが、ペレット化されていないで
破砕や梱包されただけのものは、そのままで中国に合法的に輸出する
ためには、厳しい条件があります。
その条件は、中国検験認証(集団)有限公司の日本の子会社の
ホームページの中の国家質量監督検験検疫総局告示に
書かれています。
http://ccicjapan.com/news/20071207_02.html
しかし、大半が違法な行為で取引されています。
登録輸出企業の名義貸し、検査申請の詐称などが
平然と行われて、香港などを通じて秘密に中国内にもってかれるです。
このような廃プラスチックがどのように使われているのかを知ることは
一般の人では大変困難なことです。
プラスチックリサイクルについて再生プラスチックの
行き場所、使われ先を調査されるならば、中国に非合法で
輸出されるルートを調査されるのも一つの方法だと思います。

2008年05月10日 10:41

放送内容

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