無題ドキュメント

2007年10月12日

ノリックよ、永遠に。

2007年10月7日、
“ノリック”の愛称で親しまれていた人気ライダー、阿部典史さんが交通事故で亡くなりました。

今年3月。今シーズンからバイク中継班に入った僕が、
解説をやっているノリックさんに初めて挨拶をしたとき、
「バイクを好きになってください。楽しく仕事をしましょう。」と言って握手をしてくれました。
そして、バイクの勉強をすればするほど、ノリックさんの偉大さを知りました。

5月に筑波サーキットで行われた全日本のレース。
1週間後の実況デビューを控えていた僕はサーキットに行き、
初めて生でバイクレースを見ました。
エンジンの爆音、オイルの匂い、独特の緊張感。
周りのもの全てが刺激的で興奮状態の中、
最も衝撃的だったのが、ノリックさんの稲妻のようなスタートでした。

3度のホールショットを経て、表彰台に上がったノリックさんは記者会見の後、
メディアセンターの前で、お話を聞かせてくれました。
デビューの話、エンジンの話、タイヤの話、世界中のサーキットの話、実況の話・・・・。
その後、あっという間にファンに囲まれたノリックさんは、
ひとりひとり丁寧にサインをして、写真撮影に応じます。

その背中がとてもかっこよかったので、
思わずシャッターを切ってしまった1枚がこの写真。

%E3%83%8E%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%95%E3%82%93%E5%86%99%E7%9C%9F.jpg


この後、もう一度振り返り、
「じゃあ、実況がんばってね!」と言って見せた笑顔が、
今も目に焼きついています。

最後に会ったのは9月の日本GPでした。
僕とノリックさんの付き合いはたった半年。
でも僕はノリックさんのことを一生忘れません。
ノリックさんのご冥福を心よりお祈りいたします。