これまでのDASH島

フトモズクの味噌汁2017/11/12

無人島の新たな食材を見つけたのは、波の穏やかな北の浜。
城島「ここ一帯、全部そうちゃう?」
浅瀬に広がる海藻、これはもしや…
と、その前に、気になる半透明の浮遊物が。

松岡「光ってる!クラゲの卵かな?」
ではなく、サルパと呼ばれるホヤの仲間。
数mm程度の物がいくつも連なった状態で生まれ、長い物は4m。
成長とともに単体になり、大きい物は20cm以上に。
エサのプランクトンを求め、1000m以上の深海に潜ることも。

しかし、これは食用ではない。
ならば、気になるのは、その下に広がる海藻。
城島「これ、モズクじゃない?」
他の藻に着く事から、その名が付いたといわれ、日本に生えているのは7種類。

その内、スーパーなどに売られる99%が養殖の沖縄モズク。
育つ環境は、波が穏やかで水温が18~30℃。
光合成のため、水は日光を通す透明度が必要とされる。
城島「相当あるよ、天然のモズクが」
これがモズクなら、スーパーで売っている物で1000パック以上。

達也「岩にしっかり着いてる」
モズクなら藻につくはずが、岩に。
松岡「これ本当にモズクなの?」
達也「毒がある(海藻)かもしれない」
というのも4年前、潮が引いた岩場で見つけた。

達也「何これ?鳥の羽みたい」
それは、触ると激痛が走る、シロガヤ。
痛みが引いた後もかゆみが残る。
他にも、刺身のツマなどで親しまれるオゴノリは、生で食べると中毒を起こす可能性が。

外見はモズクとよく似ていて、水中では区別が付きにくい。
そこで、達也が北海道・函館で学んだ方法、水深3mに生える、全長2mの最高級真昆布を外側に開いた先端を使って巻き付けて取る竿、通称マッカの要領で。

無人島では、これをサザエやアワビを取るヤスで。
ヤスも、先が開いている。
松岡「これでネジネジすればいいじゃん、スパゲッティみたいに」
つまり、ヤスを押し当てながら、ねじり取る。

そして、取れた海藻は、
松岡「モズクじゃん!」
しかし、調べてみると、モズクの仲間・フトモズク。
福岡や広島ではスーパーなどでも売られている。
低カロリーで食物繊維が豊富。

美肌効果も期待出来る、女性にも人気の食材。
このところ、肌の劣化が気になる城島は、フトモズクがへばり付いた、岩ごと取ろうと試みる。
城島「ヤスで岩を転がそう」

城島がヤスで転がし、達也が構えたタモへ。
城島「よし、(タモに)入った!」
岩に隙間なく、びっしりと生えたフトモズク。
産地の福岡では炒め物や、炊き込みご飯の材料に用いられる。

そこで、舟屋に持ち帰って調理。
まず鍋で茹でたのは、この日の朝、岩場の波打ち際で調達した、カメノテ。
こう見えてエビやカニと同じ甲殻類。

マンキャクと呼ばれる脚でエサのプランクトンを捕まえる。
付け根の筋肉質は食用で、エビと貝を合わせたような濃厚な旨味を持つ。
そのカメノテから出汁をとって、福岡の家庭の味、フトモズクの味噌汁を。

塩は使わず、井戸水だけでとった出汁だが、
松岡「もう十分、お澄ましとしては」
しかし、ひとつ不安が。
松岡「あの味噌使うの?」

というのも、無人島に生えていた雑草の豆をふかして潰し、2年かけて作った、初の調味料なのだが、食欲をそそらぬ香りと、何とも言い表せない味。
あれから1年半。

冷蔵庫の無い無人島では、気温差の少ない舟屋の隅に保存していたが、
松岡「美味しい!味出たね」
発酵が進んだのか、色は濃く、キメも細かく。

これをカメノテの出汁に溶かし、
松岡「薄めだけど(アラフォーの)2人には丁度いい」
ここに、市場では1㎏3000円の高級品、フトモズクを。
城島「モズクの味が濃い!」
開拓6年目にして、ようやく味噌汁らしき物が出来た。