2012年02月01日

津波警報が変わる

津波で多くの方が犠牲になった東日本大震災を教訓に、
気象庁は、“津波警報”の発表の仕方を変えます。

そもそも地震の発生からどれくらいで津波警報が出されるか、ご存知ですか?
気象庁では、津波警報の第1報は、地震発生後“3分程度”以内の発表を目指しています。
なぜ、その時間に設定されているのかというと・・・、
1993年の北海道南西沖地震で津波警報の発表が沿岸への津波来襲に間に合わなかった反省のもと、迅速性が重視されたのです。

「あ、揺れた」と思ったら、すぐにテレビの字幕などで情報が伝えられる地震情報。
地震の情報も、速さを優先して、第一報が気象庁から出されています。
ただ、速さを優先する分、実は、マグニチュード8を超えると地震規模が過小評価される可能性があるんです。

最終的に地震の規模がマグニチュード9.0と発表された東日本大震災の地震。
発生直後は、マグニチュードは7.9と推計されていました。
その過小評価していた地震規模に基づき津波の高さも予測していたので、
実際よりも、津波の高さを低く予想していました。
津波警報の第一報は、地震発生の3分後、
予想の高さは、宮城県6m、岩手県・福島県3mと出されました。

この“数字”が防災無線などで伝えられ、避難の遅れを招いたケースがあったことから、
今回、津波警報の発表の仕方を変えることにしました。

大きな変更点としては、
すぐに地震の規模がわからない“巨大地震”が発生したと考えられる場合、
これまでのように予想される津波の高さを“数字”で表さずに、
「巨大」や「高い」津波のおそれがある、と“言葉”で伝えることにしました。
住民が異常事態であることをイメージしやすくして、避難行動に結びつけるためです。
気象庁は、今年中にこの新しい取り組みの運用を始める方針だということです。

地震、津波について、早く情報が伝わらないと、身を守る事ができません。
けれど、ここまで読んでお気付きだと思いますが、
技術やシステムが改善されても、情報は、完璧ではないのです。

茨城県大洗町では、4.9mの津波が押し寄せたものの、津波による犠牲者は一人もいませんでした。
町の防災無線では、「避難命令、避難せよ」と異常事態を伝えるために、これまで使ったことのない言葉で繰り返し放送。
その最前線で任務にあたっていた古川消防長は、
「100%情報にゆだねるのではなくて、大きな揺れを感じた時、あるいは津波警報がでた時に、
 自ら避難するような“自助”の力を強化していかなければならない」とおっしゃっていました。

“自助”
自分の身は、自分で守る。
その意識を持つ事が、この地震国日本で暮らす私たちには求められています。

投稿者:鈴江奈々

2012年01月16日

核なき世界を求めて

今月10日、アメリカの科学誌(Bulletin of the Atomic Scientists)は、
核戦争などによる人類最後のとき(午前0時)を示す終末時計(Doomsday Clock)
の針を1分進めて、今の世界の状況は午前0時5分前、と発表しました。
核兵器の軍縮・不拡散が進まず、気候変動への対応も進展しない状況
を踏まえての判断です。

ところで昨年暮れに、アメリカの元国防長官ウィリアム・J・ペリー氏の
『核なき世界を求めて』(日本経済新聞出版社)を読みました。

先日 NEWS ZERO でもコメントしましたが、ペリー氏は次のような指摘をしています。

『「正しいインテリジェンス」がなければ、「最悪のケースを想定する」という行動が

ある種のパラノイア現象を引き起こし、それが誰も望まない結果をもたらす』

つまり、各国の軍事当局は相手国についての正しいインテリジェンス(情報)を
持っていないと、最悪のケースを想定して軍備を必要以上に増強してしまい、
それが何かのきっかけで軍事衝突を引き起こしかねない、というのです。

そこでペリー氏は、各国が自らの軍事計画について透明性を増すことによって、
相手国が最悪のケースを想定しないですむようにすべき、と主張します。

もちろん軍事情報は機密を要するものが数多くあります。
しかしながら、「透明性確保というアプローチは今後の国際社会において
一層普及させていかなければならない」とのペリー氏の考えは
傾聴に値すると思います。

投稿者:村尾信尚

2012年01月10日

原発事故の影響は生活ゴミにも…。

福島第一原発からおよそ200キロ離れた千葉県柏市。
1月5日、市内にあるゴミ処理施設、南部クリーンセンターの中央制御室では、
いつもとは違うモニター映像を見つめる職員の姿がありました。

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モニターにはたき火程度の小さな炎が画面手前に少しだけ映し出されていました。
この日、ゴミの焼却を停止。燃やすものがない焼却炉の火が自然に鎮火するのを待っているといいます。

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この施設で燃やされた家庭ゴミは焼却灰となり、
通常は、コンクリートの原料や埋め立てなどの方法で処理されます。
しかし原発事故以降、出されたゴミには放射性物質が付着。
この施設の焼却炉で燃やすと体積は100分の1に減少しますが、
放射性物質は減らないため高濃度の焼却灰となります。
国の基準で1キロあたり8000ベクレルを超えた焼却灰はそのまま埋めることができないため
この施設内では焼却灰をドラム缶にいれ、厳重に管理、保管しています。

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私たちは去年、ドラム缶を保管している地下室を取材しましたが、
放射能量の数値が書かれた緑色のドラム缶が、広い施設内に所狭しと並んでいました。
当初は約7万ベクレルほどあったそうですが、現在は平均で約3万~4万ベクレルといいます。
ドラム缶は1000本を超え、ついに保管場所がなくなり、今回、焼却そのものを停止することになってしまいました。

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千葉県印西市にある下水処理施設の一角。
この場所に広大な敷地にテントを立て、焼却灰の仮り置き場として千葉県が提案しています。
敷地の広さと柏市からのアクセスがよいことが理由ですが、
地元の市は焼却灰を出した自治体が管理すべきだとして受け入れに反対の姿勢を示し、
今も自治体間の協議が続けられています。

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現在のところ、別のゴミ処理施設でゴミ焼却しているため、日々のゴミ回収が滞ることはないとしていますが、
とは言え、「少なくしようと努力しても、ゴミは毎日出てしまうので…」
「この状態がいつまで続くのか…」と住民の皆さんは、
解決の道筋が見えない現在の状況に、不安を募らせていました。

投稿者:右松健太

2012年01月09日

2012年を乗り切る“キーワード”

新春恒例の新年祝賀パーティーを取材。
会場には、約1500人の企業のリーダーが集まりました。

去年は、震災、タイの洪水などの自然災害、原発事故に節電、そして超円高・・・。
いくつもの試練があって迎えた2012年。
企業のリーダーたちは、どのような1年にしようと考えているのか、
2012年の乗り切る“キーワード”を伺いました。
明るい方向に導こうという強い決意のようなものを、
一様にリーダーのみなさんから感じました。

前向きになれる2012年のキーワード、伺った全てをご紹介します。

トヨタ自動車 豊田章男 社長
“笑顔”
笑顔を今年こそはとっていく、未来の光をとるんだ、と言った先に笑顔溢れる世界になれば、景気は良くなる。

伊藤忠商事 岡藤正広 社長
“商機は乱世にあり”  
ビジネスチャンスは、乱世にある。

セブン&アイ・ホールディングス 鈴木敏文 会長
“チャンスをつかむ”
チャンスを積極的につかむ。むしろ、積極性がないとチャンスを逃すことになる。

日産自動車 志賀俊之 最高執行責任者
“先送りしない決断・実行”
2012年をどう運営するかで日本の将来が決まってくる。

西武ホールディングス 後藤高志 社長
“自立 しなやかさ”
リスクをいかにおさえるか、リスクに対していかに臨機応変に対応するか。
そして最後は自分たちの足でしっかりと立つ。

ソニー 中鉢良治 副会長
“科学イノベーション”
科学技術のイノベーションが日本らしさ、強さ。そこから成長していく。

ローソン 新浪剛史 社長
“チャレンジへの転換”
チャレンジは困難。困難なくして楽はない。楽に向けて、楽しさに向けて、チャレンジしよう。

三井不動産 岩沙弘道 会長
“挑戦”
21世紀の日本を作っていく元年にする思いで挑戦。

東芝 西田厚聰 会長
“決然たる勇断力”
勇気をもって決断し、断行する。経済界でも政治の世界でも、これが必要になる年。

ジャパネットたかた 高田 明 代表取締役
“創造力 一生懸命”
その場、その場で一生懸命に創造していく。市場を作っていくという考え方が大事。


三菱重工業 大宮英明 社長
“視界不良 → 総合力”
視界不良を総合力で乗り切る。

大和証券グループ本社 日比野隆司 社長
“強いリーダーシップ”
不透明感が漂う中、国も企業も、トップがスピード感をもって対処する。
 
東京証券取引所グループ 斉藤惇 社長
“自制”
自分を少し犠牲にしてこの国の将来を救うという気持ち。その精神がすごく大事。

投稿者:鈴江奈々

2012年01月05日

チャーチルの言葉

Never give in , never give in ,
never , never , never , never -
in nothing , great or small ,
large or petty -
never give in
except to convictions of honour
and good sense !

決して屈服するな。
事の軽重にかかわらず
名誉や良識に背くことのない限り
決して、決して、決して、決して屈服するな。

~1941年10月29日ハロウ校の生徒たちに向けて~

『NEVER GIVE IN !
 The Best of Winston Churchill's Speeches 』より

投稿者:村尾信尚

2012年01月04日

タスキをつなぐ

いつものように年が明け、
そしていつものように箱根駅伝を見る・・。
ただ今年は、タスキをつなぐということに
その意味を探ろうとする、そんな自分に気づくのです。

前の走者たちの汗が染みついたタスキを、
自分の汗をにじませて、一秒でも早く次の走者に渡す。
走る若者たちの、どの表情にも胸を打つものがありました。

東日本大震災があった2011年からのタスキを、
2012年の私たちはどのような汗をかき、
どのようなかたちで次の2013年に渡すのか。

今年もどうかよろしくお願いいたします。

投稿者:村尾信尚

2011年12月27日

涙と汗と

今年は多くの涙を流した年でした。
その涙はこれからも消えません。

そのなかで、私たちは復興に向け立ち上がりました。
来年は多くの汗を流す年になります。

「復興してから悲しもう」
被災地で聞いた言葉が忘れられません。

来年が良い年でありますように・・・

投稿者:村尾信尚

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