2008年02月19日
「新ワッカケトンネル」の取材
金曜日にZEROで放送された北海道余市近くの「新ワッカケトンネル」の取材中の様子です。
日本海側なんで海風に雪が飛ばされて寒い寒い。
気温が低いので雪がどんどん髪の毛や睫毛につもっていきます。
崩落して多くのかたが犠牲になった豊浜トンネルの近くにあって、
老朽化しているワッカケトンネル。
これだけ厳しい環境のところにあって、冬場は特にスリップしやすいのに、
出 口のところで急カーブしていて非常に危なく、事故も多いそうです。
もっと安全なトンネルを、という地域住民の悲願である新しいトンネルの掘削工事ですが、6割方掘り進めたところで出口の用地が取得されていないために工事中断。
ようするに「ただの穴状態」のまま、もう二年ばかり完成が遅れている。
その上、工機の撤収、再設置などで余計な費用がかかっているのです。
きちんと用地取得の見込みが立たないままに工事を見切り発車してしまったためです。
二枚目の写真はちょっとわかりづらいですが、左側が現在使われているワッカケトンネル。
右側が工事がとまっている新しい「トンネル未満、穴以上」の「新ワッカケトンネル」。
狭くて出口付近で大型車がすれ違うにはいったん停止しないといけない。
「崖に近く、崩落したら怖いです」と、このトンネルの完成を心待ちにしている隣町の古平で、幼稚園のバスでお嬢さんが帰ってくるのを待っているお母様がおっしゃってました。
ちょっとでもおそいと、豊浜トンネルのことが頭をよぎり、きがきではなくなるそうです。
道路計画には「ムダ」を指摘されることが多いですが、
この新ワッカケトンネル(仮称)のように、とても必要とされている道路工事でも、
信じがたい実態があるんですね。
行政側の言い分としては、
「緊急性のあるトンネルなので、住民の方の要望も強いですし、
掘削と用地取得を平行して同時進行させた方が時間の短縮にもなる」
ということです。
でも掘ってみたけど出口の土地が買えてなくて何年もそのまんまって・・・。
今回のトンネル工事。
あの豊浜トンネルの事故がひとつの背景となって、工事を急いだという事情はあります。
とはいえ、満足に用地取得の交渉もせずに見切り発車というのは、
多額の税金を使うトンネル工事としては、いかにもずさんだし、
結果的に 時間の節約どころかよけいな時間がかかってしまっては、
本末転倒ではないでしょうか。
投稿者:七尾藍佳
