2007年12月03日

12月3日イチメン&カルチャー “1日4人”日本のエイズ

12月1日はWHO(世界保健機関)が定めた世界エイズデー。

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この「レッドリボン」はエイズに対して偏見や
差別をしないという意思表示を表すものです。

今回はイチメン!とZEROカルチャーが日本のエイズについて徹底取材しました。

日本のHIV、エイズは「1日約4人」。
驚いた方もいるんじゃないでしょうか?
この数字は次のようにはじき出されました。

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こちらは、毎年新たに報告される
HIV感染者とエイズ患者の数を表したグラフですが…
どんどん増えていますね。

去年だけで合計1358人。
これを365日で割ると1日におよそ4人増えている、
という計算になります。このまま放置すれば
日本のエイズは大変なことになってしまいます。

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さて、ご存じかもしれませんが
「HIV」と「エイズ」は決してイコールではありません。

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HIVは「ヒト免疫全ウイルス」というウイルスの名前。
エイズは「後天性免疫不全症候群」という病気の名前です。
だから、HIVには「感染者」という言葉を使いますし
エイズには「患者」という言葉を使います。

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HIVに感染したからといって
すぐにエイズになるわけではありません。
人によって個人差はかなりあるのですが、
一般的にはHIV感染から5年~10年かかって
エイズを発症する、と言われています。

しかも、このHIVに感染しているだけの間は
「自覚症状が無い」場合も多く、自分がHIV感染者であることに気づきづらいのです。

また、自覚症状が無くても
HIVが体内にあれば人から人へ感染していく可能性はあります。

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ただし、感染経路は限られていて
 ◆「性行為による感染」
 ◆「血液による感染」
 ◆「母子感染」の3つです
この中でも、性行為による感染が
全体の8割以上を占めています。

HIVやエイズというと偏見を持たれがちですが…
「せきやくしゃみ」「お風呂」「食器の共有」
「握手」「汗ふきタオル」「つり革」「トイレの便座」
などでうつることはありません。

また「蚊」でHIVに感染することはありません。
蚊は血を吸うだけで、もし万が一入ったとしても
ごく微量のため感染する力がないのです。

それから、みなさんはエイズというと
同性愛者だけに多い病気と思っていないでしょうか?

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たしかに、HIV感染者を見ると
「同性間の性的接触」が6割以上と一番多いです。
では、エイズ患者ではどうでしょうか?
「異性間の性的接触」が増えて
同性愛、異性愛ほとんど変わらない比率になるのです。

同性愛者の人たちは
「HIVやエイズにかかるかもしれない」という
意識が高いので
、保健所などで検査を受けて
エイズが
「発症する前」にわかる人が多いのです。
一方で、異性愛者の人たちは
「自分は大丈夫だろう」と思っていて、
体調がおかしくなって(エイズが発症して)

「病院に行って初めてわかる」人が多い。
こういった形を「いきなりエイズ」と呼んでいますが、
だから、エイズ患者では異性愛者の比率が上がっているのです。

こんなデータもあります。

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日本では現在、保健所や公的機関で
HIV検査を受ける人の数は年間およそ12000人。
これを全人口で割るとわずか1万人に1人です。
 例えば、アメリカは年間で2200万人
検査を受けるというデータがあるので、
単純に割っても
14人に1人がHIV検査を受けています。

日本の意識の低さがわかります…。
ZEROでは、若者たちにエイズの怖さ
予防の大切さを訴えるひとりの医師に密着しました。

”イチメン!”と”ZEROカルチャー”
              「日本のエイズ」徹底取材

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午後8時。東京・六本木。
はやりのカフェへ向かう数人の姿が・・・

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その中のひとり赤枝恒雄さん(63)
六本木に診療所を持つ産婦人科の医師だ。

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5年前から若者のHIV感染の早期発見や、
予防啓発を目的とした「エイズ街角無料検査」を毎月3回実施している。

Q.HIV検査の現状は・・・?
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赤枝医師
「受けている数が少ない。身近にいないと思っているが検査受けていないだけで、本当はいる!」

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毎月80万円の私財を投じて、
HIV無料検査を行っている赤枝医師。

なぜ、一個人がそこまでして活動するのか?

そこには大きなきっかけがあった。

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今から7年前の2000年。六本木で2カ月をかけて
若者に蔓延するクラミジアなど性感染症の現状を調査。
10代の女性を対象に匿名で料金無料の検診調査を行った。
その結果に赤枝医師は愕然とした。

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300名中125名が匿名で受診。平均年齢18.7歳。
何らかの性感染症にかかっている若者はなんと81.6%もいた。

医師は、以前日本テレビの取材でこう語っている・・・

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赤枝医師
「性病とエイズは別じゃない。性感染症の先にエイズがある!」
   

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性感染症はエイズ予備軍。感染している人は
していない人に比べてHIVへの感染率が5倍から10倍高くなるという。
 

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赤枝医師
「気づいた時にはエイズ爆発。手がつけられない状態に日本はなるのではないかと危惧がある」

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赤枝医師は これまで若者の性に関する問題などをまとめた本を数多く出している。
そして、
最新著書で書いた26歳の女性の話を聞かせてくれた。

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赤枝医師
「『3人としかセックスをしていない』という女性。26歳で3人といのうは少ない方かもしれない。
その人が検査に来て陽性だとわかったとき、僕の袖を引っ張って『ウソでしょ?先生ウソでしょ?私の友達はコンドームをつけないで遊びまくってる。
パートナーもいろんな人と遊びまわってる。だけどみんなエイズじゃないよ。確認検査もう1回やってみるから』と。

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赤枝医師
「1週間後に来たときにはもう顔が冷めてたね。『やっぱりエイズでした』 と言って…笑ってたよ」

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赤枝医師
『私は(ウイルスを)うつしまくります。こんな不公平な世の中イヤだ』と、そう言って帰っていった」


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今年11月18日。若者の性感染症実態調査を
7年ぶりに行うという赤枝先生。

ZEROはその活動に密着した。


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ボランティアのひとり橋本さんは、過去にクラミジアに感染したことがあり
辛い思いをしたという。

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橋本
「コンドームひとつで守れる。
知っていればみんなが自分を守ろうと思うので…」

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大学生男女10人のボランティアがHIV検査に
ひとりでも多くの若者が受けてくれるよう呼び込む・・・


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女性
「股開くの?」
ボランティア
「開かないです。SEXの経験があれば、4人にひとりはクラミジアと言われている」
女性
「(笑)絶対クラミジアだよ。経験してるもん」
ボランティア
「エイズ検査も出来るし」
女性
「エイズは絶対違う。血採られるの嫌だし」
ボランティア
「ぜひやって欲しい!」
女性
「一応もらっとこう、コレ(受診票)」

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男性
「(HIV検査の)結果知るのが怖いんで!性病っていう結果だったら怖いんで!」
女性
「エイズは治んない。死ぬしかないもん」
ボランティア
「治らないってことはない」 

呼び込み開始から約1時間後。
ようやく検査を受けたいという男性が現れた。

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男性
「風俗とか行った事があって、そういう経験すると一度はそういうの受けたほうがいいかなあと・・・」

そして、その後も検査を受けに若者が先生の元に・・・。

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女性
「性病ってやっぱり病気だし、死んじゃうかも知れないし、
ヘラヘラして話すようなことでもないのに、その重さとかわかってなくて・・・。

よく考えてみるとすごく怖いことだと思いました

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男子高校生
「最初は遊び半分で、無料で受けられるって言うのもあって来ました。
 実際、怖いです。どこからくるかわからないじゃないですか」

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この日声をかけた人数は約200人。
そのうち検査を受けてくれたのは21人。

今回検査を受けた人の中で、HIV感染者は・・・ゼロだった。

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赤枝医師
「エイズは死なないよ。
ただし検査を受けなきゃダメ。
早くわかれば何にも怖くないというメッセージ。
それが必要。」


仮に検査でHIV感染が判明した場合、
先生はその人のプライバシーを守るのはもちろん、
心のケアと治療の相談にも乗っている。

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数年前までは「HIV=死」という
イメージがありました。
でも、今はそんなことはありません。

治療薬が飛躍的に発達したため
適切に治療を受ければ
命を落とすようなことは少なくなっています。
でも、ウイルスをゼロにするような
特効薬はまだ開発されていません。
ですから「いつでも治る」と思って安心するのは間違いです。

大切なことは、まずは感染を「予防」すること。
そしてもし、感染しているなら
HIV検査で早く見つけて早く治療する
「早期発見・早期治療」が大事なのです。

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そのHIV検査は、エイズ予防財団が運営している

「エイズ予防情報ネット」
http://api-net.jfap.or.jp/
というサイトで各都道府県の検査機関の場所や
相談窓口などの情報がわかるようになっています。

以上、イチメン!とZEROカルチャーでした。

投稿者:櫻井翔

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