2007年12月18日
LIFE ~『食』 和食弁当に輸入?~
今回私がお話を伺ったのは、
「食文化論」の第一人者
東京農業大学小泉武夫さんです。

日本の食に警鐘を鳴らしてきました。
先生がいま一番気にしているのが、
食品の値上げです。
板)牛乳は身近でとても困るものです。
なぜ値上がりするんですか?
小)日本の牛は、大半が外国から入ってくる飼料、
とうもろこしや小麦が一杯入ったものを食べている。
とうもろこしや小麦が値上がりすれば
エサも牛乳も値上がりする。

最近では大豆も値上がりしている。
そうすると、食用油も値上がりする。
油を使っているマヨネーズなどが値上がりし、
どんどん連鎖で値上がりする。

板)天ぷら定食の値段も上がる?
小)今まで日本が外国に食材を頼りすぎていたつけがきている。

現在日本では、小麦、大豆、トウモロコシなどを
ほとんど自給できません。
小泉先生が今回用意してくださった和風弁当。

手頃な値段で売られているようなお弁当にこそ、
将来の問題点が隠されていると言います。
小泉先生が今回用意してくださった和風弁当。
ご飯はアメリカ

梅干しは中国

ごまはパラグアイ

おかずのほうれん草は中国産。

ソーセージ、しば漬けもそうです。


鮭はチリ産でした。

板)普通にお弁当やさんで購入するお弁当の実態ですか?
小)だいたいこんなもんです。
板)うそみたい・・・
小)だから、外国を食べているということ。
「和風弁当」と言いながら、
ほとんどが輸入に頼っているのです。

小)日本の将来は大丈夫かなと思う。
板)私たちにできることないですか?
小)いいことを聞いてくれた。
国産のものを食べればいいんです。

小)高いと言ったって毎日山のように食べているわけではない。
工夫すれば、安く食べられる。
日本人には和食が合うんだもん。

板)でも、和食以外も食べたいんですが。
どうしたらいいですか?
小)食べるなって言ってるんじゃないの。
一人一人の意識が大事。
食料を全部外国に頼ってしまうとなった場合、それでもいいのかと。

12月17日に、農林水産省が発表した予測では
異常気象や人口増加により、
「将来的に日本は、お金を払っても食べ物を
輸入できなくなるかもしれない」というのです。

小)世界的に食料不足。
人口が増えて、
そちらにも食糧がいかないといけない。
日本ばかりではなくて、
そのためには、いま米離れして水田が余っている。
そこに大豆を大量につくるとか
小麦を作るとか。
そういうことしていかないと。
食を取り巻く環境が、世界的に変わりつつある中、
輸入に支えられた日本の食を、
一度、見直す必要があるかもしれません。
投稿者:板谷由夏