2008年01月22日
LIFE ~国民生活センターって?~
先日の国会で福田総理も「消費者側に立つ組織を 見直すべきだ」と言っていましたが、
現在、消費者側の窓口として最前線にあるのが「国民生活センター」
その「国民生活センター」ではどんなことをしているのか、取材してきました。
てんぷら油の火災。
スプレー式のある携帯用消化器で消そうとすると・・さらに大きな炎が。

車の中、熱くなったスプレー缶が破裂してしまいました。

ゆで卵調理器も正しい使い方をしないと破裂します。

これらは国民生活センターが行った商品テストの数々です。
このような商品テストが行われる神奈川県・相模原市の施設を訪ねてみました。
案内されたのは、意外な建物でした。

担当者)今、見えてきましたけど、家がありますよね。
板谷)一軒家?

担当者)実は家庭内で普通に生活しているときに起きる事故って大変多いんですよね。
ですからここは普通の家庭に模した一般家屋を作りましてこの中で色んなテストができるように工夫した建物なんです
板谷)本当に普通のおうちなんですね
担当者)普通の家なんだけどもいろんな所を調整することで起こったことの検証ができるような建物になっている
一見普通の家のようですが、実験用のいろんな仕掛けがあるのです。
コンロの高さも、自由に変えることができます。

こちらのお風呂もご覧のように高さが自由自在。
このお風呂で、去年実験されたのが、この浮き輪。


テストした結果、赤ちゃんが身を乗り出すとひっくり返る可能性があるとわかったのです


国民生活センターは危険性を公表。メーカー側は自主的に販売を中止しました。

「国民生活センター」は、消費者から商品やサービスなどへの苦情や相談を受け付ける
内閣府所管の独立行政法人
事故を起こすような商品のテストを行い、なぜ起きたのか原因を究明し、公表しています。

国民生活センターを歴代の総理大臣として初めて視察したのが福田総理です

先週の施政方針演説で…

国民生活センターとは別の強い権限をもつ新しい組織をつくると明言したのです。
なぜ、今ある国民生活センターでは不十分なのか。消費者の相談や苦情の電話がかかってくる最前線をたずねました。

板谷)結構ひっきりなしにかかってきますよね・・・
担当者)直接相談は消費者トラブルの実態をつかみ取るセンサー機能を果たしていると思うんですね
しかし、そのセンサー機能が、うまく働かなくなっていると言います。

板谷)縮小したの?ってびっくりするんですけど
担当者)縮小しなさいと言う話だったのでまあそういうことに
小泉内閣の構造改革により、縮小を余儀なくされた国民生活センター。
電話回線を減らしたりしたため、直接消費者から相談を受ける件数も、
5年間で2500件以上も減っているのです。


さらに専門家は、もうひとつの問題点を指摘します。

つまり国民生活センターは、消費者からの苦情を受けて商品テストをしても、問題点を公表するだけ。
業者や担当の省庁に対して業務停止命令などを行う権限は持っていないのです。
問題になった商品について問い合わせてもまともに対応しない業者もあるそうです。
担当者)なんの権限あって電話かけてくるんだというところもありますし、
電話かけてもかけても出ない、電話口で怒鳴りつける事業者もあります。
私たち消費者の声を、業者や行政側に届けるはずの国民生活センター。
しかし、その存在はいま、揺れています。
投稿者:板谷由夏